MEN IN UMEDA〜背広の2人組〜
〜某日〜
火の鳥さん、アランさん、まぁると合流したオレはネットラジオアプリのツイキャスでナンパをリアルタイムで生配信していた。
単純にマイク付きイヤホンを新しく買ったから、嬉しくなって、ツイキャスナンパはこの日で3日目だwww
そして今回のブログの軸となるこの男が口を開く。
火の鳥
「なあアディオス、俺たちは梅田の中でも”持ってる”2人だよなあ?」
アディオス
「確かに、なんやかんや、持ってますね」
火「まあ、俺の方がイケメンだけどなwww」
ア「あぁ、それはちゃいます。すいませんw」
火「ほぅ、、、あ!お姉さん!この2人の内どっちがイケメンか選んで下さい、せーの!」
いつものイケメン対決。
女の子2人組がせーので火の鳥さんを指差す。
また負けた、どうなってるんだ。。
最近火の鳥さんのイケメン対決の勝率が良い。
けいしもつい先日、ボロ負けしたそうだ。
俺が街へ出てはナンパブログをガッツリ書き初めてた頃、流星の様に現れてメキメキと不思議な魅力で注目を集め、そして今や、火の鳥さんは関西ナンパクラスタでもトップの知名度と実力を確立している。説明不要、ってやつ。
火の鳥さんからDMが来てドンキ前で合流したのが遠い昔の様に思えてくる。。。
(´-`).。oO(ぐぬぬぬ、、いつかあっ!と言わせてやるぞ、、、!!
火「少し歩こうか」
ア「行きましょう!!!」
ナンパスタイルが全然違う2人、火の鳥さんは女の子に要点を自分が伝えたい言葉でゆっくりと話す、対してオレは早口言葉の様に中身の有る事無い事を矢継ぎ早に投げつけるスタイル。一見して噛み合わなさそうな2人は共通点がある。それは梅田という街を愛してるという事だ。
こうして、梅田の凸凹コンビが結成された。
今回はコンビナンパを通して、
そんな火の鳥さんの魅力に迫ろうと思う。
俺たちは街をイケメン対決しながら進んだ。
勝負は五分五分、少し火の鳥さん優勢。
コンビニの中で大阪土産を選んでる旅行者が居たのですかさず入店して声かけ。
ア「あーそのお土産良いチョイスやな!買い忘れない?」
女×2「えーどうなんでしょう??」
火「お姉さん達、どっちがイケメンかせーので指差して?」
光の速さでイケメン対決を仕掛けてくるwww
どうしても勝ちたいのだろう、そして今日1日を終えた時、満足して眠りにつきたいのだろう。
火の鳥さんは本当に負けず嫌いだ。
オレはオトナの余裕で微笑ましく見守る。
(´-`).。oO(相手の年齢層はハタチくらい、おっさんに勝ち目は無いぜwケケケーーーwwww
せーーーのっ!
火の鳥、二票獲得。
火「すまんな、アディオス。
これがリアルだから。」
(´-`).。oOぬおおおおお!どチクショーーーーーーッwwwwwww
満面の笑みを浮かべる火の鳥さん、
光の速さで反応の良い方の女の子へと近寄る。
火「お前はいいヤツだな!よしなんでも買ってあげよう!」
女「え?やったーwww」
火「素直だな!おじさん素直な子は好きだぞ!グラビアアイドルの篠崎愛に似てるなw」
女「そんな事無いですよ〜♡」
火「こっち来いよ♡」
キャッキャ...!!
.....
ティロリロリーン♪
ナンパの妖精さん
「火の鳥さんはね、女の子との距離を縮めるのが異常に早いのよ。何故なら相手の反応でどれぐらい踏み込んで良いのか瞬時に分かるからよ!アディオス、早くもう片方の女の子を担当して和みなさい。それに今はツイキャス中、聴いてくれてる人達にショボ腕と思われない様にせいぜい頑張るのよ!この粗チンナンパ師が!」
ア「妖精さん...?
よし!お土産決まった?とりあえずレジ行こう!」
女「はーい!」
担当はこうなった。
エラ子→東京住み。エラが張ってる。アディオス担当。
話を聞くと、2人は元々大阪で友達になり、就職でエラ子が東京に。
それでも2人は連絡を取り合い、年に一回、こうして会っているそうだ。
今日はエラ子が東京に帰る日。
夜行バスで帰るエラ子には愛子との時間はあと1時間程度しか残されていない。
エラ子がお土産のレジを終えて4人で話す。
火「はっはっはっは!こっち仕上がったぞアディオス。急げ急げw」
女の子と手を繋ぎながらギリギリ俺にしか聞こえないように急かしてくる火の鳥さんw
ぐぬぬぬ...
ツイキャスのコメントをこっそり見てみると
コメント
「アディオスさんがんばって!」
やったろやないかwwwwwwwww
見てろよツイキャスリスナー達!!!
これがアディオスだ!!!
お前達に即への最短距離を見せてやるぜ!!!
ジャァァアスティィィィス!!!!!!!!!!!!!
多少グダられながらも終始楽しい雰囲気で、
みんなでエラ子を夜行バス乗り場まで見送る事に。
↑ここで俺の即への最短距離どころか道自体が無くなるwwww
ガァァァッデエエェェム!!!!!!
しかし、火の鳥さんは担当を完全に仕上げている。早いわ!
ここで戦線離脱する事はオレ的にbadだ!
ア「なんかエラ子はかしこそうやな、女医してるやろ?」
エ「してないでーすw」
ア「そうか、、、」
、、、ダメだ。
担当が可愛くないからかまったくテンションが上がらない。。
火「なあアディオス見てw俺たちめっちゃお似合いじゃない?!」
愛「やめてくださいよォ〜〜♡」
火の鳥さんは繋いだ手をこちらに見せつけて来る。
畜生め!愛子は顔面を赤らめてやがる。
なにをおっさんにトキメいとんねんw
と思いながら適当にこうコメントしておいた。
ア「ほんまや、シャコ貝みたいですね!」
とな。
しかし不思議なもので、ポツリポツリと話していくうちに、エラ子の性格や好みがわかって来る。
わかって来ると愛着が湧く。
少し変わった子だが、いい子そうだった。
ア「なあ愛子っていつもあんな感じ?滑らないチャラいエピソードとか持ってそうやな!」
エ「いや〜〜どうでしょうwww」
エラ子に友達のチャラエピソードを内緒で聞き出そうとする。
すかさず愛子が振り返り、エラ子を鬼の形相で睨んで来る。
自分からチャラいと言ってる様なもん。
それがまた可愛い気もするww
これはコンビの時に話すと盛り上がる。
エラ子はまだ教えてくれなさそうだ。
どうやって聞き出そう?と考えた。
やっぱオレはナンパ自体が好きだ!
女の子が好きだ!
ティロリロリーンおちんちーん♪
ナンパの妖精さん
「そうそうその調子よ!女の子の話を聞いてあげなさい。ナンパは一期一会、その偶然をいつも楽しんでるからこそ、楽しく続けられるのよ。そもそもオマエの様な糞ブスがなにモテようとしてんのよバカじゃない?!www」
......俺たちはナンパと同じくらい即興ラップが好きだ。火の鳥さんに振られて俺が即興ラップに2人の女の子との出会いに対する感謝の気持ちを乗せて、伝える。俺たちは心底このインスタントで儚い出会いを大切に、純粋に楽しんだ。
エ「yo-yo〜〜!東京帰るの寂しいyo〜w」
エラ子が急に下手くそなラップでアンサーを返して来ると4人はどっと笑った。
火「お!あれじゃない?」
別れはいつも不意に訪れる。
俺たちの目の前にどデカイ夜行バスの群れがそびえ立った。
俺はさっきまで可愛くない、と不満に思っていたエラ子との別れが寂しくなっていた。
放っておくと別のバスに乗りそうになるエラ子をサポートして受付を済ませる。
バスに乗り込むまで少し時間があった。
火「エラ子、ほんとにありがとう!僅かな時間で俺たちは何も出来なかったかもしれないけど、俺は感謝してるよ!」
ア「東京に帰ってもバイトがんばれよ!そして早くまた大阪に来い!みんなで飲もうw」
火「最後にこれだけは言いたい!空は繋がってる。辛いことがあったら、空を見て俺たちを思い出してくれ!」
ア「離れてても、心はひとつやぞ!」
愛「深い事言ってるようでめちゃくちゃ内容薄いんだけどwww」
エ「あぁ、、、はい。でもこれだけは確実に言える!楽しかった!!帰りたくないよ〜〜w」
ア「よしよし。少しでも負担軽くするためにリュック持ち上げたるわ!」
エラ子が背負ったリュックを背負ったまま持ち上げる。
リュックがエラ子の脇に食い込んでも、オレはそのまま持ち上げた。
エ「ちょwwイジメられてるみたいになってるからwww」
愛「おもろwww」
ア「みんなで胴上げや!!!」
一同
「エーラ子!エーラ子!エーラ子!!!」
エ「なにやっとんじゃぁぁあwwwww」
梅田のバス乗り場で1番楽しんでいたのが俺たちだ。
バスを待つ乗客達もこちらを楽しそうに見ている。
そしてお別れの時。
バスに乗り込む時間だ。
ア「おおおー!明日に煌めけ!!!エラ子!!!!もっと熱くなれよ!!!エラ子おおおおぉぉぉッ!!!」
エ「うるさいw」
別れは不意に訪れるし、一瞬。
バスに乗り込んだエラ子はここではないどこかへと続くエンジン音と共にアスファルトに消えた。
ナンパに対して、様々な意見がある。
ナンパクラスタ、そこは日常では味わえない刺激的な世界だ。
だからこそ、時に大切な事を見失って、自分とは違う考えの人を見下したり、マイナスの感情で攻撃したり。
特にこのクラスタでは周期的に同じ様なネガティヴな論争が起こっているのが現状。
俺はこうしてついさっきまで見ず知らずだった女の子と腹抱えて笑いあってる時が楽しいからナンパしてる。ネガティヴな事を言い合うためじゃなく。
「マイナスのバイブスでチャチャ入れる奴はなんも分かっちゃいねーな」
とラップしてるDr.Kの様に
俺は今後も楽しい事だけをやっていくでしょう。
それが少しでも、ナンパって悪いもんじゃ無いなw
って感じる女の子が街中に増えてったらいいなとは思う!
そしてこうやって、女の子を即れなくても、コンビナンパをしてて楽しいと思える火の鳥さん。
凸凹コンビでも、女の子を知りたい、楽しませたい。
せっかくの出会い、女の子の記憶に残るナンパ。
それを第一に考える男とはそりゃ一緒に居て楽しいわ。
と思います。
誰が気に入らなくて誰が上で下で。
女の子と楽しむ事に没頭すれば、そんな事はどうでも良いと思えます。
エラ子と別れた後、三人で梅田を歩く。
愛子と火の鳥さんは相変わらず良い感じだ。
少し邪魔してやろうか?笑
火の鳥さんが小声で
「あーはいはいwアディオス去らないパターンねwそっちのシナリオねw」
と囁く。
いや、今日は邪魔せず帰ろう。
もうこの街で今日は満足出来たから。
ア「じゃ!知り合いの店に呼ばれてるんでここで!」
愛「いやぜったい気使ってるやんwww」
火「そか、じゃな!」
ア「うす!!」
2人とは別の方向へ足早に歩く。
スマホを見るとツイキャスはまだ続いてたようだ。
ア「え〜〜今、セパりました。それではみなさん、キャスを聴いてくれてありがとうございました!」
言い終えて丁度でキャスが切れた。
ティロリロリーンおちーんちん♪
ナンパ妖精さん
「またひとつ、成長しましたね。その心を忘れないで下さい。そして、糞ショボ腕の割にはなかなか良い仕事をしました。きっとこのあとの完ソロストで良いことがありますよ♪顔面チ○カスナンパ師ファイト^ ^」
「あ。俺、悪口でしか人の気を引けない奴に興味無いんでwwwwww」
アディオス!!!!!