ナンパハザード〜鬼塚VSスペ高レディ〜後編
スペ高レディとのアポに臨む週末の夜。
ホームグラウンドであるアディオスバーの前で合流。果たして結果は、、?!
数日ぶりにミラ子と合流した。今日もスーツをビシッと着こなして、
スレンダーなボディラインで立ち姿がサマになってる(//∇//)
オレ「お疲れ〜、今日は前より更に綺麗やん!」
ミラ子「ありがと!あ、そのスーツの柄めっちゃカワイイ〜♡裏地もカワイイ♡」
と言いながら不意打ちでミラ子の細長い指がカッターシャツとスーツの隙間にスルリと滑り込んで来る。
脇腹から腰にかけてまさぐられて秒でまんまと興奮させられるスト歴4年目のオレwww
「おぅっふ..笑///
スーツなら今から見放題やから、ほら、行くぞ!」
「はーい^ ^」
ミラ子の発言や行動はこちらの動揺を誘って反応を試している様な、どこか見定められてる気持ちになる。
店に入ってからは事前に電話で話せなかったのでお互いのパーソナルな部分を話す。
家族、恋愛、仕事、、、
「でさ〜そのお局さんが意地悪でムカつくから後ろから水かけてやりたくなるねん!」
「水ww攻撃方法のクセww」
「ちょい最近寒なって来たから効くやろ?」
「季節に合わせた攻撃方法を^ ^
って婦人服売り場のキャッチフレーズみたいになっとるやないか!!」
「みてみて〜この前行った○○ホテルのパーティ♡」
「この手帳?確か○万円ぐらいかなあ」
「なんかお祝いごとあったら家族とふらっとハワイいきがち♡」
「取引先の○○商社のコンパはな〜〜○○貸し切ってな〜〜」
「それから、この前のイベント招待された時は、、、、、、
序盤から格差広げスギィイイwwwwwww
次元が違うのは分かったから!な!もうこれ以上格差を広げないでくれえぇぇいww
こいつ、このオレ様に揺さぶりをかけて来やがったな!!
揺さぶるのはオッ○イとオオクワガタが居そうなクヌギの木だけにしろやオラァ!!!!
いかんいかん、こんな事で熱くなるな。
オレは金持ちでもなければモデルでもスポーツ選手でも隠れキリシタンでも無い。
俺なりのやり方でこの壁を打破する!!!
「ここ1ヶ月の男運を100点満点で採点すると何点?」
「120点くらいかなあ!みんなアタシのこと大好きやし!」
ぐぬぬぬ、、、!
手強い。会話すればするほど、ミラ子の周りを固めるハイスペメンズ達の層が分厚くなる。
次の質問をするのが怖くなる。
「なんか、アディオスは弟とか部下に欲しいタイプ♡歳上から好かれるやろ〜?」
「そ、そうか?そんなことないけどな!」
「お手洗い行ってくるわ!」
「おお。」
トイレに姿勢良く立つミラ子を見送る。
カッコいい。同性にも好かれると思う。
そしてこの状況、、
完全に遊ばれている(^ν^)
オレは時間を惜しむ様に必死で頭を回転させた。。。
何も思いつかなかった。
不意に脇腹を後ろから突っつかれて思わず声が出る。
「おぅふwww」
「脇腹弱いやろ〜〜?ただいま♡」
あかん。
流れが悪過ぎる。
個室に場所を変えよう。
カラオケ打診、カラオケ打診、、、
「そろそろ出よっか!まだ時間あるやろ?ちょうど今、、」
「時間あるよ!お酒の後はコーヒー飲みたい!オススメのカフェ連れてって!そういえばさっき梅田は庭っていってたよな?^ ^」
一向に良くならない流れ。
打診する前に逆打診される。
しかもさっきまでのオレのセリフを引用されて。
たぶんこう言ったらこいつは断れないなってのを計算した話し方。
仕方なく、オレは梅田の行きつけの純喫茶へ連れて行く。
”「アタシのことだけ見てくれる人じゃ無いと無理やねん〜」”
「アタシのこと」
ミラ子はたびたびそう口にしていた。
会話の端々から情報を手繰り寄せる。
恐らくミラ子は複数人、友達ではなく「しっかりとデートに連れて行ってくれる彼氏」がいる。それも相当なスペックの。
今までもこのぐらいのイケてるOLにはたびたび勝利して来た。
周りにいるメンズ達の層が分厚くても突破して来た。
でも今回は何かが違う。
口説いてるというよりは、品定めされているような感覚。。。
オレはこのまま負けるのか、、、?
不意に悔しさが押し寄せて来る。
まだだ、まだ何かやれる事があるはず。。
何か、、、、、、、。
「おいおいアディオス、お前はこんなところで止まってて、いいのか?」
「ボウズだけはどんなことがあっても許せねえんだよ!!」
「ガンバレや
老害ナンパ師♡」
思い出せ!
やってやるぜ、、、!!!!
「オレはさ、例えば隕石が降って来たり、突然地球が大災害に見舞われた時、後悔しない様に生きたいねん。」
「どうしたんよ急にw熱でもあんの?」
「だから今日を精一杯、悔いのない様に生きる!オレはお前を今夜抱く!!!」
「無理に決まってるやろ!」
「なんでや!!!」
「口説く時に重要な質問をする時は、視線を合わせずに一点を見つめる癖」
「え?」
「相手に質問してるけど、答えは予想しててその答えに対する切り返しを考えてるんやろ。たぶん普段はもっと女の子の内面を見てくれる男の子なんやろうけど、今日は違うみたい。」
「、、、まじか」
「気付いてないと思った?セ○クスの話し振る時、確かにトーク自体は自然な流れで、ちょっと勘の良い女の子ぐらいならコロッと騙されて落とされるやろうけど、あたしは違う。本音かどうかは見りゃすぐわかるで」
「他の女と違うのは分かってる。むしろ違うと感じたからこそここまで言ってるから」
「いや、ちゃうな。アディオスは今日、あたしと出会ってからずーっと自分と向き合ってるねん。だから相手の言葉の表面だけを切り取って口説いてる。いつも話してるであろう口説き文句の時だけ同じジェスチャーしてるの、自分でわかる?」
「・・・」
「図星なら男らしく認めて。あとそもそもあたし相手がどうのこうのじゃ無くてその日に抱かれるのとか無理やから。そういう発言がナンセンス!笑」
「あ、、」
声にならない声が漏れた。
あまりの展開に口を開ける事しかできない。
「って言ったらアディオスは認めるねん。そういう単純で愉快な男や!!笑」
負けた。完敗や...
オレはあまりにも綺麗なアポ負けに、ミラ子のオレに対するダメ出しを聴きながら爆笑していた(//∇//)笑
口説き落とそうと必死になるうちに、いつの間にか自分を見失ってたみたい。
逆にそうさせるほど彼女が魅力的って事かもな。
最後に1つ質問してみた。
「じゃあ、例えばどうしてればミラ子は落ちてた?」
「手出してみて?」
「はい」
オレの掌にキーケースを握らせてこう言った。
「会ったその日に家に誘うのは失礼やから、いつでもこれでオレの家に来て。待ってるから。」
オレはこう返した。
「ちょっと合鍵とキーケース買ってくるわ!!」
「もう遅いわw w w w w」
女心って、難しいな( ;´Д`)
アディオス!!!!
ナンパハザード〜アディオスVSスぺ高レディ〜
おわり^ ^
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